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これが現代のリアル!【東京貧困女子】

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こんにちは、けんたです。

 

このブログでは、

話題の本やおすすめの本をご紹介

しています!

 

今回ご紹介する本は

【東京貧困女子 中村淳彦 東洋経済新報社

です。

 

最初にお伝えしておくと

この本を読むと暗い気持ちになります。

 

これが現実なのかと…

 

しかし、

読み進めていくと納得することが多く

こんなのはファンタジーだ!

と否定することが出来なくなります。

 

そもそもこの本は

ノンフィクション本であり

貧困問題を問題提起しているというよりも

東京に生きる女性たちのリアルな個別事例を

まとめてある作品です。

 

他人事ではないこの問題から

目を背けてはいけないと思いました。

 

 

 

著者の紹介

 

著者…中村淳彦さん

 

大学時代から20年以上、AV女優や風俗

介護など、貧困という社会問題を

フィールドワークに取材・執筆を続けている

ノンフィクションライター。

 

著書には、

名前のない女たち

日本の貧困女子

新型コロナと貧困女子

などがある。

 

本作品は

2019年ノンフィクション本大賞に

ノミネートされています。

 

 

本の目次

 

1章…人生にピリオドを打ちたい

2章…母には一生会いたくない

3章…明日、一緒に死のう。死ぬから…

4章…あと1年半しか仕事ができない

5章…45歳、仕事に応募する資格すらありません

6章…子どもの未来が消えていく

終章…絶望の淵

 

 

 

私が読み始めたきっかけ

 

私はフリーランスとして働いていますが

契約先に介護施設があります。

 

介護現場はキツイ仕事のな割に

低賃金として有名だと思いますが、

まさにその通りです。

 

否定はしません。

 

そんな介護施設で働いていることもあり、

貧困問題は間近で感じてきた問題でした。

(もちろん自分が貧困だなんて職場では

誰一人として言いません。)

 

たまたまこの本の特集サイトを見た際に、

あっ、介護現場で感じていた感覚は

 こういうことだったのか!

と感じました。

 

当時、話題になり始めていたこともあり

迷わず購入しました。

 

実際に読んでみると

リアルな実態が書いてあり、

ちょっとしたきっかけから

貧困へと転がり落ちていく現実や

すぐ隣は貧困という現実を突きつけられました。

 

貧困ってどこか他人事のようだけど

すぐ隣にあるものだと思うと

ゾッとして怖くなります。

 

でも、この感覚は忘れちゃいけないと

思っています。

 

 

 

 

おすすめの理由

 

東京という多くの人が憧れを抱くであろう

場所ですが、そこには残酷な現実が

待ち受けています。

 

まさに、

東京という病だと思いました。

 

そんな

日本の首都『東京』の実態を知りたい方

には強くおすすめします。

 

また、

貧困について研究している方や

介護・風俗・AV女優などの

お仕事をされている方、

NPOなど生活困窮者を支援している方は

読むべきと言っていいほどの本だと思います。

 

日本でこれほど貧困について

リアルに書いてある本は

この本以外にはないと言えるくらい

リアルな実態が書いてあります。

 

 

 

 

 

キーワード・テーマ

 

この本のキーワードやテーマは

『貧困・岐路・リアル』

だと思いました。

 

『貧困』は本のタイトルにもなるくらい

メインのテーマだと思いますが、

そこに『リアル』というキーワードが

合わさり、総論的ではなく個人の物語

がまとまった1冊になっています。

 

さらに

『岐路』というキーワード。

彼女たちはどこで躓いたのか、

そこから脱出するすべはなかったのか

など、様々な感情が生まれてきます。

 

自分もどんなきっかけで

貧困へと転落するかわからないと

強く感じました。

 

 

 

 

まとめ

 

最初にも書いたように

この本を読んで

明日への希望や幸せな気持ち

心が温まることはありません。

 

基本的に

心が暗く重くなる1冊です。

 

しかし、

この本は読むべき1冊だとも思います。

 

これが今の日本の実態でリアルなんだと

感じることが出来ます。

 

しかも、

誰でもこの世界に足を踏み入れる

可能性があるということも感じられると

思います。

 

著者の中村さんは他にもいくつかの

貧困について書かれた本を出しているので

そちらも読んでみてください。

 

どこか他人事のようで

すぐ隣にある世界のお話でした。

 

 

 

 

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P.S   本日のお供

 

私はこの本をコーヒーを飲みながら

読みましたが、

違う飲み物の方が合うかと思います。

 

暖かいコーヒーよりも

氷の入った水の方が合うかもしれません。

 

なので今回は

冷やしても美味しい飲み物をいくつかご紹介

していきます。

 

気になるものがあったら

本と一緒にぜひ試してみてください。